CASSHERN(キャシャーン)
かなり期待して見に行ったんですがかなりダメダメでした。
始まって5分ぐらいで嫌な予感がしたんですがまさにその予感どおりでした。。。
なぜこんなにダメなのか考えながら見ていたんですが(笑)、一番の問題は展開を順番に見せているだけでそこに人間関係や感情の変化などがないから(あるけどそこに持っていくまでの見せ方が悪い)誰が何をやりたいのかがいまいち伝わらないように感じました。
全体的に説明が足らないと思う(もしくはもっと省いてひとつのシーンをしっかり見せるべきかと)。
編集もプツッと切れるところが何箇所かあってうまいとは言えない。
アクションシーンも細かいカットをつなぎすぎで何をしているのかわかりづらい。
最後の回想シーン(現代っぽい景色のところ)はいらないと思う。
それまでの作りこんだ映像が台無しな気がするし、そんな風景がどこにあったのか?疑問でした。
CGなどの映像はかっこいいんですが、背景のCGが小さい画像を引き伸ばしてるのか解像度が足らないのかわからないけどなんかぼやけている感じがして人物との違和感を感じました(遠くの景色がぼけているのとはまた違う感じ)。
スタッフロールを見ているとあの映像の割には人数が少ないように感じて(テレビではCGで30人と言っていたけど)かなりたいへんだったんじゃないでしょうか。
終盤(だと思う)になっても人を募集してましたし。
助監督が逃げたなんて週刊誌ネタも本当だったんじゃないかと思ってしまいます。
でもよかったシーンがひとつだけあります。
それは最初にキャシャーンがロボット軍団と戦うシーン。
ここだけは非常にかっこいいです。この調子で他もやってほしかったです。
この映画で伝えたいメッセージがあるようですが、それをキャラクター達がそのまましゃべっているので
別に映画でなくてもテレビに出て言えばいいのにと思いました。
PV監督が映画を撮るとやっぱりこうなってしまうのかな?
この映画を見て考えたのが、PVと映画は根本的に違うんじゃないかということです。
PVはまず音楽ありきで音楽に映像を合わせる部分があって、ストーリーを見せるにしてもセリフでストーリーを説明するわけではなく、映像だけで視聴者にストーリーを想像してもらうところがあると思う。
でも映画は映像やセリフなどでストーリーをきちんと伝える必要がある。
そこが根本的に違うのかなと。
例えるなら幅跳び選手が棒高跳びをするような。
同じ陸上の跳ぶ種目でも跳び方が違うとやり方も違うという。
キャシャーンについて評価しているサイトを見つけたけどほとんど否ばっかりですね(笑)
紀里谷和明監督の映像センスはすごいだけにもったいないな。
今後に期待しています。
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Pastel/5501/casshern1.html
(ネタばれあり)
一度映画を見ただけではわからないことが色々あるみたいです。
takerattaです。
今日あたりの感想は奥深い作品に出会えたのだなという感じです。
不思議なものです。
もう一度みたいとすら思うようになりました。
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