2008年09月02日

「史上最高のセミナー」


史上最高のセミナー

これは、成功者達に成功の秘訣をインタビューするというアメリカのラジオ番組を書籍化した本です。
出演者は

ジム・ローン(ジム・ローンの億万長者製造法
ロバート・アレン(ロバート・アレンの実践億万長者入門 ― 生涯続く無限の富を得る方法
マーク・ビクター・ハンセン(こころのチキンスープ―愛の奇跡の物語
ジェイ・コンラッド・レビンソン(実践的ゲリラマーケティング―小企業のための成功する広告戦術
ジャック・キャンフィールド(アラジン・ファクター 願いをかなえる成功のランプ
シャロン・レクター(金持ち父さん貧乏父さん
マイケル・ガーバー(はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術
ジム・マッキャン(インターネットで花束を!―1‐800‐フラワーズ、世界一の花屋の物語
ウォーリー・“フェイマス”・エイモス

出演している人達は知る人ぞ知るすごい人達ばかりで
もしこの人達のセミナーに全部参加したら数百万はするんじゃないかというぐらい
(だいたいセミナー1回で数十万円はするらしい。ケタが違います。)
直接話しを聞くのは大変なことです。
その人達の成功のポイントをまとめて読めるのはお得だと思います。

内容については文句なく素晴らしいので読んでもらえばわかるとして、
ここで注目したいのはゲストではなくインタビュアーの方です。
このインタビュアーのマイク・リットマンという方が妙に味があっていい感じです。

たまに、ゲストが重要な話をした後すぐに
「もう一度言っていただけますか?」
と言って同じことを繰り返し言わせます。

勝手なイメージとしては、真剣な顔の古畑任三郎が机に身を乗り出して手の平を相手に向けて
供述にボロが出たところをもう一度言わせる感じです。
「んん〜、もう一度言っていただけますか?」
インタビュアーを古畑任三郎だと思うと楽しめます(笑)。
これが何回も出てくるのでもしかしたら決めセリフかもしれません。

また、ラジオ番組だから後半は時間を気にして、残り2分だとか
30秒から45秒でしゃべって下さい、など細かく時間を指定して相手を焦らします。
でもその割にその秒数で収まってないように見えます。
紙面で見ているからか、その辺が妙に違和感を感じておもしろいですが、
それよりもインタビュアーがリスナーのことを考えてインタビューしていることがよくわかります。

インタビュアーがゲストの著書をよく読んでいて、
リスナーが聞いてほしいところを突っ込んで聞いてくれています。
また、今回の話題と関係ない話をしない点も好感が持てます。
ダメなインタビューとかだと、インタビュアーが個人的な感想を言って話が脱線したりして
聞きたいことが聞けてないようなインタビューがあったりしますがそういうことがありません。

また、アメリカンなインタビューにありがちなしょーもないギャグで話をはぐらかすようなこともありません。
さらに、途中でそれまでの話をまとめたり重要なところは聞き返したりという進行役としても素晴らしく、
まさにインタビュアーの鏡と呼べるような素晴らしいインタビューだと思います。

この本がおもしろいのはゲストの話はもちろんですが
それを引き出すインタビュアーの力があってこそなんじゃないかと感じました。
ページ数は約400ページありますが、
読みやすく重要なポイントがまとまっているので一気に読むことができます。

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インタビュー形式といえば下記の2冊もおすすめです。
これは、ナポレオン・ヒル(「思考は現実化する」)が「人を動かす」などで有名なアンドリュー・カーネギーに
成功の秘訣を教えてもらっている最初のインタビューが上下巻で収録されています。

ナポレオン・ヒルといえば今でこそ成功哲学の第一人者として有名ですが、
これは、もともとカーネギーの教えを受けてまとめたものなのです。
その成功哲学の元となる話をカーネギーが詳しく説明してくれています。
ナポレオン・ヒルが一般人のように色々質問しているインタビューは貴重です。


巨富を築く人、誰でも活用できるそのテクニック―カーネギーの個人授業 (前編)


カーネギーの個人授業 巨富を築く人、誰でも活用できるそのテクニック〈後編〉

| 2008年09月02日 01:07 | トラックバック
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