2009年03月12日

ベーシックインカムのある世界

ベーシックインカムという言葉を知っているでしょうか?
おおまかにいうと、生活する上で最低限必要なお金を国が全国民に無条件で配るというシステムです。
つまり、働かなくても最低限の生活は保障されるというものです。
例えばこちらのサイトが詳しいです。

評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」 「ベーシック・インカム」を支持します

誰もが考える単なる妄想でしかないと思っていましたが
こういうシステムが本気で考えられていたことにびっくりでした。
でも、こういう話をすると必ず出るのが、”お金はどこから出るのか?”
”誰も働かなくなるんじゃないか?”ということだと思います。

お金に関しては詳しくは分かりませんが、世の中の色んな無駄をなくせばできなくはない気はします。
少なくとも年金は必要なくなるのでその分の労力は浮きそうです。

働かなくなるんじゃないかという点に関しては、
”働かない生き方”という選択肢が増えるだけじゃないかという気もします。

贅沢をしたい人は働くだろうし、仕事はお金じゃないという人も働くでしょう。
逆にお金をもらわなくてもボランティアをする人はいるわけで、生活の不安がなくなれば
世のため人のためボランティアで働く人は増えるかもしれません。
労働の価値観は変わりそうです。
単純労働者は減りそうですが、極力システム化(自動化)し、なるべく給与は高くするべきかもしれません。

でも、生活費と言うから色んな批判が出るので発想を変えてみてはどうでしょう?
”この国に生まれてきてありがとう”という感謝の意味を込めて、国がお祝い金を渡すわけです。
生きていることに価値があるという発想です。
そうすれば自殺する人も減るんじゃないでしょうか。
生きている方がお得。生きてるだけで丸儲けってやつです。
これで、”世の中は銭ズラ”っていう人は減るでしょう(笑)

また、年金がもらえるかどうか分からないという老後の不安がなくなれば、
お金を溜め込む人も少なくなるだろうから消費が増えて景気もよくなるかも。
また、失敗したり年をとってもやり直せる社会になれば
もっと色んなことにチャレンジする人が増えるんじゃないでしょうか?
さらに時間のゆとりが生まれれば、新しいものが生まれる可能性も高いはず。
何もしない人も増えそうですが、お金を使う消費者としてある程度必要なことかもしれません。

これが実現すれば街からホームレスはいなくなるだろうし、
少なくとも障害者や働けなくなった人達にとっては必要なシステムだと思います。
とりあえず少ない金額から始めていくのはどうでしょう。
その間に柔軟に問題点を改善しながら理想的な社会を目指していくのです。

色んな問題は出てくると思いますが、今の世の中も問題がいっぱいですよね?
やってもやらなくても問題があるなら、同じダメならやらなきゃ損損!
どっちの問題が問題か比べてみたい。

でも、あのホリエモンがこのベーシックインカムという考え方に賛成しているのは意外でした。

六本木で働いていた元社長のアメブロ ベーシックインカムの話

こちらの本でベーシックインカムの歴史が詳しく書かれています。
昔から唱えられていたことだということがよくわかります。


ベーシック・インカム入門 (光文社新書)

コラム , | 2009年03月12日 23:55 | トラックバック
コメント
コメントする









名前、アドレスを登録しますか?